コウ氏は15日、1987年発売のファミリーコンピュータ用ソフト「天下の御意見番 水戸黄門」の全関門突破を目指す配信を実施した。本作は当時の家庭用ゲーム機としては画期的な簡易音声合成技術を採用しており、劇中の名台詞がデジタル音声で再生される点が最大の特徴だ。配信では、サン電子が手掛けた時代劇シリーズの一環として紹介され、視聴者からは当時の限られた容量の中で実現された技術力に対する感嘆の声が上がった。
ゲーム内容は、諸国を巡り証拠を集めて悪徳代官を裁くアドベンチャーとアクションの複合形式となっている。コウ氏は箱根、大阪、京都といった各関門において、複雑な迷路状のマップや厳しい制限時間に苦慮しながらも攻略を進めた。特にフラグ管理の煩雑さや、特定のアイテム入手が進行の鍵となるゲームデザインが大きな障壁となり、幾度もの試行錯誤を余儀なくされる展開となった。視聴者からは、緻密なマッピングの必要性や難度の高さを指摘する意見が相次いだ。
約7時間40分にわたる長時間の挑戦となったが、全編の走破には至らず、三関門目の攻略途中で後日の継続を宣言する形となった。コウ氏は、証言の整理といったレトロゲーム特有の攻略手法を駆使し、本作の持つ独特の操作性に正面から向き合った。本作が示した音声合成という技術的野心と、当時の児童層に向けられた硬派な難易度は、視聴者に強い印象を残した。