配信者のマサビイ氏は16日、東京都東村山市の萩山駅周辺において、自身が保有するIT関連の専門書籍を希望者に無料で配布する企画を実施した。総額100万円相当とされる大量の蔵書を放出する背景には、同氏が15年間にわたり志してきたIT業界からの撤退がある。先月末に勤めていたIT企業を退職したことを機に、蓄積した知識の象徴である書籍を手放し、9月から一般事務職として新たな一歩を踏み出す考えを公表した。
配信では、現地を訪れた複数の視聴者と同氏が、これまでのキャリアや今後の生活設計について対話を重ねた。マサビイ氏は、要件定義などの上流工程での苦悩や、自身の生活習慣が原因で業務継続が困難になった経緯を説明した。これに対し視聴者からは、習得したスキルの再評価を促す助言や、不規則な生活の是正、断酒の徹底を求める厳しい指摘が飛んだ。同氏はそれらを真摯に受け止める姿勢を見せつつも、現在の環境をリセットすることの重要性を強調し、IT職との決別を改めて宣言した。
後半には雨天の影響で近隣の公園へ場所を移したが、技術書の譲渡を通じた交流は数時間に及んだ。視聴者からは、長年の夢を断念することへの懸念や、新天地での活躍を期待する声が入り混じる複雑な反応が示された。マサビイ氏は、今回の配布企画を自らの不退転の決意を示す儀式と位置づけており、提供された書籍が志を同じくする若者に活用されることを望むと述べた。