島崎直人氏は20日、北海道小樽市から積丹半島にまたがる主要観光地を巡り、現地のインフラ状況や観光需要の動向を視察した。早朝に小樽市街を出発した同氏は、昭和初期に栄えたオタモイ海岸の遺構を訪ね、地域の歴史的変遷を確認。その後、積丹町の景勝地である神威岬へ向かった。同地では、外国人観光客の急増に伴う「オーバーツーリズム」の弊害を指摘。遊歩道の冠水箇所での渋滞や、一部の観光客によるマナー問題などを挙げ、受け入れ側の安全管理体制の再整備を促す場面があった。
続いて同氏は古平町を訪問し、地域振興の新たな拠点として注目される「たらこミュージアム」を視察した。施設内の飲食スペースでは特産のタラコを多用した高単価なメニューを試食し、観光資源のブランド化と適正価格の在り方について独自の分析を述べた。また、積丹町の温泉施設で披露された伝統芸能「にしんば音頭」を通じ、かつてのニシン漁を象徴する作業歌の歴史を視察。視聴者からは、地域文化を継承する取り組みを肯定的に評価する声が上がった。
視察の締めくくりとして、同氏は札幌市内の量販店で地場産の海産物を購入。観光地でのインバウンド価格と市民生活における物価指数の乖離を浮き彫りにし、持続可能な地域経済の構築には多角的な視点が必要であるとの認識を示した。一連の視察を通じて同氏は、観光資源の過度な収益化と地元住民の利便性の均衡を図ることが、地方再生において喫緊の課題であると総括した。