2026年2月4日、札幌市の冬の風物詩である「さっぽろ雪まつり」が開幕した。もずく氏は当日の夕刻から会場を視察し、現地の状況を報告した。本年はインバウンド(訪日外国人客)の回復が顕著であり、欧米圏を含む多くの観光客が大通公園やすすきの会場に詰めかけ、活況を呈した。一方で、当日の札幌市内は日中の最高気温が4度を超えるプラス気温を記録する異常高温となり、精巧な氷像の細部が溶け出すなど、催事の維持管理における気候変動のリスクが顕在化した。
大通会場では、自衛隊や市民の手による大雪像が並び、JRAや福島県会津若松市の鶴ヶ城をテーマにしたプロジェクションマッピングが観客の注目を集めた。特に激しい混雑が確認されたのは、初音ミクや人気アニメ「推しの子」の雪像が設置されたエリアである。国内外の熱心なファンが密集し、撮影や演出を待つ長蛇の列が形成された。こうした特定コンテンツによる強力な集客効果は、経済的な寄与が大きい一方で、通路の確保や滞留抑制といった安全管理面での課題も改めて露呈させた。
飲食・サービス面では、行列が絶えない人気店がある一方で、運営方針を巡る議論から伝統的なトウモロコシワゴンが姿を消すなどの変化も指摘された。また、市内の有名ラーメン店には深夜まで観光客が列をなす光景が見られ、地域の消費活動への貢献が裏付けられた。気候変動による物理的な制約と、多様化する観光ニーズへの適応が、今後の同催事の持続可能性を左右する焦点となるだろう。