節分の日の二月三日、デスティニーふみ子氏は、視聴者の提案に基づいて具材を決定する「安価恵方巻き」と題した生配信を実施した。ふみ子氏は近隣の小売店に赴き、視聴者コメントからランダムに抽出された抹茶チョコレート、白玉粉、スモークオイルサーディン、金平糖、もずくの五種類を具材として選定した。材料費のみで一七〇〇円を費やす異例の恵方巻き作りに対し、視聴者からは風味の整合性を疑問視する声が相次いだ。
帰宅後の調理工程では、白玉粉を捏ねずに直接加熱し固形化させるなど、独自の解釈による作業が進められた。完成した恵方巻きは、もずく酢を混ぜた米にチョコレートとイワシの油漬けを積層させた極めて特異な構成となり、その太さも通常を大幅に上回るものとなった。ふみ子氏は、甘味と強烈な魚の脂が混在する風味に苦悶の表情を浮かべつつも、今年の恵方とされる南南東を向き、伝統的な作法である無言を維持しようと試みながら完食に至った。
配信中、視聴者の反応は二分された。企画の完遂を評価する意見がある一方で、食品の扱いに対する倫理観を問う厳しい指摘も寄せられ、議論は紛糾した。ふみ子氏は「自身の好物を組み合わせた正当な料理である」と主張。伝統行事を独自の形式で再構築し、視聴者との双方向性を過激に演出する手法は、氏の配信スタイルを象徴する出来事となった。