藻郎氏は九日、二〇〇四年発売の家庭用ゲーム機向けソフト「THE 特撮変身ヒーロー」の全編攻略を目的とした配信を実施した。同作はプレイヤーが独自のヒーローを構築し、全十二話構成の特撮番組を疑似体験するアクションゲームである。氏は、老人をモチーフとした「孤独老人テクノ」という独自のキャラクターを操作。特撮作品特有の様式美や演出をなぞりながら、最終話に至るまでの物語を走破した。
配信の主要な論点となったのは、終盤のボスキャラクターとの極めて長時間の戦闘である。敵の耐久力が極めて高く設定されており、正面からの格闘戦では劣勢を強いられるため、遠距離からの銃撃や特定の投げ技を数十分単位で繰り返す単調な持久戦を余儀なくされた。特に最終盤の「デスムキン大帝」戦では、攻撃の機会を慎重に見極める必要があり、一戦に要する時間が大幅に増大した。氏は数時間にわたる硬直状態の中でも集中力を維持し、約八時間に及ぶ配信の末に最終ボスの撃破に成功した。
視聴者からは、過酷なゲームバランスに対する忍耐力を評価する声のほか、チープながらも熱量を感じさせる主題歌への関心が寄せられた。安価なソフトながら完遂までに多大な時間を要する内容に、氏の執念を指摘する意見も上がった。今回の配信は、往年の低予算ゲームが持つ独自の難度と、完遂を目指す配信者の適応能力を改めて浮き彫りにした。